最も換金率が高くなる現金化方法は?【完全保存版】
「クレジットカードを現金化したい」と考えている方の中には、自分で現金化する方法を知らないがために、仕方なく業者を探している方も多いのではないでしょうか。もちろん業者を利用することによるメリットは多分にありますが、自分で行った方が高い換金率で現金化できる場合もあります。 また、自分で現金化する方法は知っていても、それによって生じるリスクについては考えたこともなかったという方もいるかと思います。
今回は、そんな方々が現金化で失敗しないために、必ず知っておくべき情報についてまとめてみました。自分でするにせよ業者に依頼するにせよ、クレジットカード現金化を行う前に、一度、目を通してみてください。
この記事の目次 [開く]
クレジットカード現金化とは?
クレジットカード現金化とは、商品やサービス代金の支払いにしか利用できないショッピング枠を現金に換えることです。言ってしまえば、ショッピング枠で無理やりキャッシングするようなものですね。
クレジットカード現金化の方法
ショッピング枠はあくまで商品やサービス代金の支払いにしか利用できません。そのため、クレジットカードを現金化するためには、まずショッピング枠で何かしらの商品を購入する必要があります。
業者を使わずに自分で現金化する場合は、「換金性の高い商品」をクレジットカードで購入し、それを第三者に転売する方法をとります。換金性の高い商品とは、販売価格に近い価格で買い取ってもらえる商品のことです。お金に換えやすいものですね。
例えば、商品券10万円分をクレジットカードのショッピング枠で購入し、それをチケットショップに9万円で買い取ってもらいます。こうすることで、10万円分のショッピング枠を9万円の現金に換えることができます。
一方、現金化業者に依頼する場合、その方法は「キャッシュバック方式」と「買取方式」という2つのパターンに分かれます。これは後ほど詳しく説明していきます。
以下は、当サイト利用者の投票による現金化業者のランキングです。業者を利用したいと考えている方は参考にしてください。
自分でするクレジットカード現金化
業者を使わなければクレジットカード現金化はできないかというと、そんなことはありません。多少の時間と手間はかかるものの、クレジットカードで購入できて、かつ定価に近い価格で売却できる「換金性の高い商品」を利用すれば、自分でも業者に依頼するより高い換金率で現金化できる場合もあります。
今回は、現金化に利用できる商品の選び方や、それを利用した場合の換金率についてまとめてみました。業者を使わないクレジットカード現金化を考えている方はぜひチェックしてみてください。
換金性の高い商品の選び方
一口に換金性の高い商品といってもその数はとても多く、それぞれの換金率にも大きな差があります。ブランド品や貴金属であれば、全てが高換金率で買い取ってもらえるわけではなく、定価の半額以下で買い叩かれてしまうような商品もあります。
もし、そのような商品を選んでしまったら、いざ買取ショップに商品を持ち込み、買取査定の結果を告げられたときにショックで立ち直れないですね…。
こういった失敗をしないためにも、これから紹介する方法で、買取価格の高い商品をチェックしてから購入するように心がけましょう。
ヤフオクの価格をチェック新品や未使用品も含め、中古品の買取相場を手っ取り早く調べるためには、ヤフオクの価格をチェックする方法がオススメです。ヤフオクには一般の方だけでなく、中古品を取り扱う質屋や買取ショップなども出品しています。これらの業者が出品している商品の即決価格(出品者が希望する落札価格。即決価格以上で入札すると、その時点で落札できる。)や、実際に落札された価格をチェックすれば、その商品の「買取価格の相場」が見えてきます。
そんな回りくどいことをしなくても「買取ショップのサイトを見ればいいんじゃないの?」と考える方もいるでしょう。しかし、基本的に買取ショップのサイトには明確な買取価格は表示されていません。表示されているのは、本当にその金額で買い取ったことがあるのかも疑わしい高額の買取事例だけです。
これに対して、ヤフオクの落札価格は、出品者(買取業者)とオークションユーザーの間で実際に成立した売買価格であるため、これがその商品の「(中古)市場における相場」であると考えることができます。
さて、通常は、販売価格(落札価格)より買取価格が高くなることはありません。100円で商品を売るために、150円で商品を仕入れる業者はいないですよね。つまり、買取価格の目安とするのは、落札価格そのものではなく、そこから「必要経費」と「業者の利益」を差し引いた金額になります。
買取価格の目安は落札価格の90%ほどヤフオクを利用するための主な経費は、商品が落札された場合にヤフオクに支払う「落札手数料」で、これは落札価格の8.64%とされています。ここからさらに業者の利益分を考えると、ある商品の買取価格の目安は、ヤフオクで落札された価格の80%~90%と考えることができます。
以上から、高換金率で転売できる商品は、ヤフオクで「新品同様」や「未使用」の状態で定価の9割程度で落札されている商品となります。
換金性の高い商品まとめ
換金性の高い商品は「ブランド品」「貴金属」「家電製品」「新幹線回数券」「商品券・ギフト券」などが挙げられます。それらの商品の中でも最も高換金率で転売できるものと、実際に転売した場合の換金率についてまとめてみました。
絶対にクレジットカードで購入してはいけない商品もあるため、以下をじっくり読んで商品選びの参考にしてください。
ブランド品
ブランド品は高く売れると思われがちですが、実は、新品未使用の状態でも定価の70%以上で買い取ってもらえる商品はあまりありません。高価買取が期待できるブランドは中古品でも需要の高い「ルイ・ヴィトン」「エルメス」「シャネル」のバッグや小物ぐらいなもの。「グッチ」や「プラダ」の買取価格は意外と安めです。
ブランド品なら何でも高く売れるはず!といった楽観的な考えで商品を選んでしまうと、いざ買取ショップに持ち込んだら定価の半額にも満たない買取価格だったなんてことはよくあります。こういった失敗を防ぐためにも、ブランド品の転売による現金化を考えている方は、先に述べた方法でしっかり下調べをしてから転売する商品を選びましょう。
換金率の高いブランド品は?
現金化に向いた換金率の高いブランド品は、ずばりルイヴィトンです。それ以外のブランドをチェックする必要はありません。商品価格も100万円以上のものから3万円程度のものまで幅広く、必要な金額によって商品を選ぶことができます。
実際、買取型の現金化業者の中にも、ルイヴィトンの商品を利用している業者は多いですね。このような現金化業者を利用するのであれば、自分で商品を購入し、買取ショップに持ち込んだほうが高く買い取ってもらえます。
クレジットカードの現金化目的だとバレても問題ないの?と不安に思われる方もいるかもしれませんが、その心配は無用です。買取ショップとしては現金化目的の利用者は大歓迎で、中にはご丁寧に新品の買取価格をサイト上で公開している場合も。現金化目的の利用者に商品の換金率を教えてくれているんですね。
ということで、買取ショップには喜ばれることはあっても不審に思われることなどはありません。堂々と売りに行きましょう。
<買取価格参考>
【ポルトフォイユ・クレマンス M42119】
商品定価:60,480円
▼ブランドピース
買取価格:48,000円 換金率:79%
https://brandpeace.jp/ルイヴィトン-モノグラム-ポルトフォイユクレマン/
▼大黒屋
買取価格:44,800円 換金率:74%
https://kaitori.e-daikoku.com/brand/brand/vuitton_price_monogram.html
【ルイヴィトン オデオンPM M56390】
商品定価:132,840円
▼Brera(ブレラ)
買取価格:100,800円 換金率:76%
http://www.brera78.com/price/brandbag/louisvuitton/monogram/000493.html
▼大黒屋
買取価格:98,400円 換金率:74%
https://kaitori.e-daikoku.com/brand/brand/vuitton_price_monogram.html
※2016年10月5日時点情報。表示価格は税込。
ブランド品を利用した場合の換金率
ルイヴィトンの人気商品である「ポルトフォイユ・クレマンス」と「オデオンPM」の買取価格は上記のようになります。大黒屋の買取価格が平均的なものですが、他の買取ショップでも換金率はよくて80%を超えるかどうかといったところです。ブランド品の転売ではこの換金率が限界ですね。
貴金属
ジュエリーやアクセサリーに加工される貴金属には、金・銀・プラチナがあります。いずれもクレジットカード現金化に適しているように思えますが、銀は1グラムあたりの小売価格が70円程度と安く、まとまった金額にするためにはキロ単位で売買しなくてはなりません。
また、プラチナは金に比べて小売価格と買取価格の差(スプレッド)が大きいため、その分、換金率が下がります。
▼金地金価格
小売価格:4,582 円 買取価格:4,497円 スプレッド:85円
▼プラチナ地金価格
小売価格:3,636 円 買取価格:3,507円 スプレッド:129円
※貴金属価格情報|田中貴金属工業 http://gold.tanaka.co.jp/commodity/souba/
上記は2016年10月5日時点の地金1グラムあたりの価格とそのスプレッドです。例えば、この価格でクレジットカードで購入してそのまま売却した場合、金の換金率は98.14%プラチナの換金率は96.45%になります。
以上により、最も換金性が高い貴金属は金であるといえます。
換金性の高い貴金属は?
最も換金性の高い貴金属は「世界共通の通貨」ともいわれる金の地金(じがね)です。地金とは貴金属を保存・流通させやすくするために一定の重量で固めたものですね。ゴールドバーや金の延べ棒とも呼ばれています。金地金は金そのものの価値で売買されるため、高い換金性を有します。
それに対して、アクセサリーなどの金製品は、金そのものの価値に加工費用や販売コストを乗せた価格で販売されます。同じ量の金を使用していても、地金に比べて販売価格が高くなるため、その分、換金性は劣ります。
地金はクレジットカードで購入できない?さて、換金性が高いのであれば、金の地金はクレジットカードの現金化にも適した商品といえそうですが、残念ながら金地金は田中貴金属のような発行元からはクレジットカードで購入することはできません。
Q3 地金・コインの購入代金は、クレジットカードや小切手など現金以外での支払いは可能ですか?A.いいえ。直営店GINZA TANAKA及び、田中貴金属特約店では地金・コインの購入代金のお支払いは現金のみとなります。クレジットカードや小切手で購入することはできません。
田中貴金属工業株式会社|よくある質問
田中貴金属のような地金の製造・販売元は、海外から輸入した金や国内で買い取った金を精錬して地金に加工し、わずかな手数料を乗せて販売しています。顧客がクレジットカード決済で購入すると、カード会社に決済額の数%という決済手数料を支払わなくてはならないため赤字になってしまうのです。そのため、販売元から金地金をクレジットカードで購入することはできません。商品券やギフトカードなどの金券と同じ理由ですね。
ただし、これはあくまでも販売元から相場価格では購入できないということです。多少割高にはなりますが、Amazonやヤフオクを利用すれば、クレジットカードでも金地金を購入できます。
<買取価格参考>
【田中貴金属発行 金地金20g】
商品定価:91,640円(4,582円/グラム)
http://gold.tanaka.co.jp/commodity/souba/d-gold.php
この金地金はヤフオクで相場の2割増し程度の価格で落札されています。
<購入価格>
▼ヤフオク
落札価格:110,000円 落札日:2016年9月29日
http://page13.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/r163371475#modPdtInfoB
<買取価格>
▼石福金属興業(店頭買取)
買取価格:87,780円(4,497円/グラム 手数料:2,160円)換金率:79.8%
http://www.ishifuku.co.jp/market/price/index.html
▼三菱マテリアル(郵送買取)
買取価格:82,150円(4,487円/グラム 手数料:6,480円 送料:1,110円)換金率:74.7%
http://gold.mmc.co.jp/
※2016年10月5日時点情報。表示価格は税込。
貴金属を利用した場合の換金率
上記は、ヤフオクで落札した金地金を貴金属商に買い取ってもらった場合の換金率です。買取手数料(バーチャージ)が割安の石福金属興業の店頭買取であれば80%程度、三菱マテリアルの郵送買取を利用した場合は75%程度の換金率になります。悪い換金率ではありませんが、現金化までに日数がかかってしまうため、あえて選ぶ方法ではないですね。
家電製品
家電製品とは、主に家庭で使用されているすべての電気機械器具を指します。白物家電と呼ばれる冷蔵庫や洗濯機だけでなく、パソコンやスマホなども家電製品に含まれます。
さて、これらの家電製品の中でも、パソコン・デジカメ・テレビなどは、お金に換えやすい商品として知られているため、個人で行うクレジットカード現金化にもよく利用されています。当然、カード会社もその状況を把握しているため、これらの商品には専用の商品区分コードを設定して、カード決済による購入をチェックできるようにしています。
商品区分コードとは、商品やサービスをカテゴリ分けして、三桁のコード(数字)で表わしたものです。クレジットカードで商品やサービスの代金が支払われた際に、売上金額などと共に、お店からカード会社に伝えられます。例えば、パソコンは「681」、デジカメは「562」、テレビは「657」というコードです。(商品区分コードについて詳しくはこちら)
つまり、これらの商品は換金性は高いものの、カードを利用停止にされるリスクを考えると、現金化目的での購入は避けなければならない商品といえます。まあ地雷みたいなものですね。
他にも、ゲーム機本体「913」やDVDプレイヤー「656」など、家電製品には多くの地雷がひそんでいます。今回はそれらを避け、カード会社にチェックされることがなく、かつ換金性の高い家電製品を探してみました。
換金性の高い家電製品は?
カード利用停止のリスクが低く、かつ換金性の高い家電製品はダイソンの掃除機です。
ダイソンの掃除機は人気商品ですが、新品だと少々値が張るため、割安で購入できる中古品の需要がとても高い商品です。買取ショップでの売れ行きも良く、買取価格も高く設定されています。また、商品区分コードも「650」(一般電気製品)であり、カード会社が現金化目的での購入を警戒している商品ではありません。
ただし、できればオンライン決済での購入は避けたほうがいいでしょう。オンライン決済の商品区分コードには「133」ネット通販(高換金性物品)、「134」ネット通販(準高換金性物品)というものがあり、ダイソン製品も「133」「134」の商品区分コードに分類されている可能性はあります。恐らく問題ないとは思いますが、家電量販店などの店頭で購入したほうが無難です。
<買取価格参考>
【Dyson V8 Fluffy】
商品定価:82,944円
http://www.dyson.co.jp/dyson-vacuums/cordless/dyson-v8/dyson-v8-fluffy.aspx
この商品は価格.comの最安店で購入すると、新品が下記の価格で購入できます。
<購入価格>
▼価格.com
最安販売価格:54,260円
http://kakaku.com/item/K0000877850/#tab
<買取価格>
▼アキバ流通
買取価格:48,000円(送料無料の場合あり)換金率:88.4%
https://akiba-kaitori.com/purchase/?item=5307
▼質屋さんドットコム(稲毛質店)
買取価格:49,800円(会員は送料無料)換金率:91.8%
http://www.78san.com/kaitorisouba/217.html
※2016年10月5日時点情報。表示価格は税込。
家電製品を利用した場合の換金率
上記は価格.comの最安店で商品を購入した場合の換金率です。自分で商品を購入して現金化する場合は、価格比較サイトなどをチェックして、できるだけ安い価格で商品を購入しましょう。いくらで購入した商品であろうと買取価格は同じなので、購入価格が安くなればなるほど換金率は高くすることができます。
さて、上記のようにダイソンの掃除機を利用すれば、90%に近い換金率でクレジットカードを現金化することができます。新幹線回数券や金券の換金率にはわずかに及ばないものの、カード利用停止のリスクは抑えられるため、個人で現金化するにはベストの選択肢ではないでしょうか。
新幹線回数券
新幹線回数券はチケットショップで、90%~98%ほどの換金率で買い取ってもらえるため、昔からクレジットカード現金化に利用される商品の代表格です。
当然、専用の商品区分コード「201」が設定されているため、クレジットカード決済で購入された情報はカード会社に筒抜けです。なかには、「201」の商品区分コードが確認できた時点で、機械的にカードを利用停止にするカードブランドもあるようです。
つまり、現金化目的か否かにかかわらず、クレジットカードで新幹線回数券を購入してはいけません。結構な確率で面倒なことになります。以下に、ひと通りの情報は紹介しますが、高換金率の誘惑に負けて利用しないようにご注意を。
換金性の高い新幹線回数券は?
新幹線ではありませんが、換金率が最もいい回数券はJR西日本の昼得きっぷです。チケットショップなどで95%以上で買い取ってもらえます。ただし、回数券1冊あたりの単価が安い(「大阪-京都」区間が2,100円など)ので、まとまった額の現金化には向いてません。
新幹線回数券は、「三島」「浜松」「豊橋」発着のものが換金率が高めで、90%程度で買い取ってもらえます。その他の換金率はこちらを参考にしてください。
<買取価格参考>
【昼間特割きっぷ「大阪-京都」区間】
商品定価:2,100円
http://www.westjr.co.jp/press/article/2015/07/page_7407.html
▼アクセスチケット
買取価格:2,068円 換金率:98.5%
http://www.access-ticket.com/kinken/kinken_11.html
▼甲南チケット
買取価格:2,058円 換金率:98.0%
http://www.kounan.com/sell/index.php?mode=view&category=4#33
【「東京-浜松」区間自由席回数券】
商品定価:42,720円
http://railway.jr-central.co.jp/tickets/kaisuuken-jiyuu/
▼アクセスチケット
買取価格:40,584円 換金率:95.0%
http://www.access-ticket.com/kinken/kinken_11.html
▼大黒屋
買取価格:40,157円 換金率:94.0%
https://kaitori.e-daikoku.com/ticket/mail/result.php?category_list=2
※2016年10月5日時点情報。表示価格は税込。
新幹線回数券を利用した場合の換金率
上記は、郵送買取を利用した場合の換金率です。店頭の換金率はこれより若干下がりますので、参考程度で考えてください。いずれにせよ、新幹線回数券を利用すれば、90%以上の換金率でクレジットカードを現金化することができます。
ただし、繰り返しになりますが、カードを利用停止にされたくなければ、新幹線回数券を利用するのは止めておいたほうがいいです。
商品券・ギフト券
クレジットカードでは商品券やギフト券は買えないんじゃない?と思われている方も多いのですが、購入する方法はいくつかあります。
【1】信販ギフト券をその会社のクレジットカードで購入
例えば、JCBのサイトで販売されているJCBギフトカードは、JCBブランド限定でカード決済が可能です。残念ながら、VISAやMasterCardブランドのカードは利用できません。同じように、VJAギフトカードは三井住友VISAカード限定、三菱UFJニコスギフトカードはDCカード限定で購入できます。
ただし、この場合でもすんなりと購入できるわけではなく、カード会社の途上与信を通過する必要があります。カード決済によるギフト券購入の申し込みがあった場合、カード会社はCICなどに申込者の信用情報を照会します。そして、他社からの借入が多いなど、申込者の信用情報に問題がある場合は、現金化目的を疑われてクレジットカード決済がNGとなる場合もあります。
【2】カード決済可能なオンラインショップで購入
有名どころでは「金券ねっと」というサイトがあります。この業者は海外のクレジット決済システムを利用し、商品券のカード決済を可能にしています。クレジットカードを現金化したい人をターゲットとした業者ですね。
商品券の販売価格は定価より10%程度割高ですが、この半分はカード会社支払う決済手数料に充てられます。そう考えると販売価格は妥当といえるでしょう。ただし、こういったサイトからの購入はオススメしません。
業者は商品券を販売していることを隠してカード会社(決済代行会社)と加盟店契約を結んでいます。この事実がカード会社に伝われば、業者は加盟店契約を強制解除されてしまいます。その場合に、利用者にとばっちりがないとも限りません。最悪の場合、カードの利用停止にとどまらず、強制解約の上、残債の一括返済を求められる可能性もあります。
【3】Amazon.co.jpで購入
Amazonでは、クレジットカード現金化に利用される可能性のある金券類の販売は禁止されているため、百貨店商品券や信販ギフト券を購入することはできません。「いや、Amazonギフト券も禁止しろよww」と思わず突っ込んじゃいますね。
さて、それにもかかわらず、なぜかビール券や切手など、高換金率の金券の一部は堂々と販売されています。もちろん割高な価格で販売されていますが、ビール券600枚分などの大口商品であれば、定価との差額は5%程度に収まります。ビール券はチケットショップで定価の90%以上で買い取ってもらえるため、Amazonで購入したビール券を現金化に利用するのもありですね。
ただし、金券の高額決済になるため、C枠に空きがないような方は絶対に止めておきましょう。カードを止められます。
ヤフオクに出品されている謎の商品券ヤフオクで「商品券」で検索すると、オークション名に「クレジット決済可」や「クレジットカード手数料0円」などと記載されているものの、支払い方法にはクレジットカード払いが含まれていない謎の商品券が多数出品されています。
そもそも、ヤフオクでは金券類の取引にクレジットカードを利用することは禁止されているのですが、これらは一体どういった意図で出品されているのでしょうか?
簡単にいうと、これらの商品券はクレジットカード現金化の希望者を集めるためのエサであり、出品しているのは現金化業者です。購入希望者からコンタクトがあったら、その商品券の落札処理を行い、支払いはクレジットカード決済が可能な別の商品を利用します。
その後、落札された商品券を出品者(現金化業者)が再度買い取ることで、利用者のクレジットカードを現金化しています。オークション詳細に「買取額面98%」などと記載されている場合もありますが、実際に利用したことはないので換金率などの詳細は不明です。いろんな業者がいるものですね。
換金性の高い商品券・ギフト券は?
買取価格が最も高いのは三越や伊勢丹などの百貨店の商品券で、うまくいけば額面の98%程度で買い取ってもらえます。しかし、基本的に百貨店商品券はクレジットカードで購入できません。
クレジットカードで購入できるものの中では、冒頭で紹介した信販ギフト券の換金率が最も高く、額面が1,000円以上のものは96%前後の換金率になります。
<買取価格参考>
【JCBギフトカード 額面5,000円】
商品定価:5,000円
http://www.jcb.co.jp/life/gift_card/index_jcb.html
▼アクセスチケット
買取価格:4,905円 換金率:98.1%
http://www.access-ticket.com/kinken/kinken_07.html
【ビール共通券 びん633ml 2本(額面724円 小売価格784円)600枚分】
小売価格:470,400円
http://www.zensyukyo.or.jp/ticket/
Amazonで購入すると、600枚分が下記の価格で購入できます。
<購入価格>
▼Amazon.co.jp
販売価格:495,000円
https://www.amazon.co.jp/(ビール券で検索してください。)
<買取価格>
▼アクセスチケット
買取価格:433,800円(723円/1枚)換金率:87.6%
http://www.access-ticket.com/kinken/kinken_09.html
※2016年10月5日時点情報。表示価格は税込。
商品券・ギフト券を利用した場合の換金率
原則的に、商品券などの金券類はクレジットカード決済はできません。また、カード会社からギフト券を購入する際には、信用情報の照会が行われます。カード会社からすんなり購入できればいいのですが、それでも定期的に購入するのはリスクが高いでしょう。換金率は95%以上と断トツに高いのですが、クレジットカード現金化に利用するには少々難易度が高そうですね。
また、ビール券も大口購入ができれば高換金率で現金化できますが、Amazonからカード会社に送られる商品区分コードは、恐らく「135」ネット通販(金券類)になると思います。これはAmazonギフト券も同様です。となると、この方法もカード利用停止のリスクが高すぎて使えないですね。実際、Amazonギフト券を数万円分購入したらカードを利用停止にされたという方は結構多いようです。
自分で現金化をするメリットとデメリット
上で述べたような方法で自分で現金化を行った場合、業者を利用した現金化に比べて、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
自分で現金化するメリット
換金率が高い
最大のメリットは、高換金率で現金化できることです。現金化業者に依頼した場合の換金率はMAXでも80%、相場でいえば70%弱であるのに対し、自分で現金化を行えば、MAXで90%以上の換金率も可能です。
また、現金化業者に逮捕者が出た2011年以降はほとんど耳にすることはなくなりましたが、カード決済だけさせて一切振り込みを行わないといった極めて悪質な業者もいないとは言い切れません。もし、このような被害に遭った場合、現金を手にすることもできず、カード会社への負債だけが増える最悪の結果を招きます。
多少の手間ひまをかけてでも換金率を高くしたいのであれば、自分で現金化するに越したことはないでしょう。
自分で現金化するデメリット
時間と手間がかかる
自分で商品を転売して、当日中に現金化する場合には、下記のような手間がかかります。
【1】クレジットカードで購入できる換金性の高い商品を探す
【2】近場でその商品を取り扱っているお店を探す
【3】近場でその商品を高く買い取ってくれるお店を探す
【4】店頭に足を運んで商品を売買する
当日中に現金化しようとすると、どうしても近場のお店で商品を売買しなくてはならず、思いどおりの換金率で現金化することはできません。それでも都市部に住んでいれば、うまくいけば85%程度は可能ですが、地方に住んでいる場合には80%も難しいでしょう。こうなると、現金化業者に依頼した場合の換金率とほぼほぼ変わらなくなってしまいます。
地方に住んでいても、郵送買取を利用することで換金率の高い買取ショップに売却することができます。ただし、商品の郵送に時間がかかるため、当日中に現金を手にすることはできません。申し込みから振り込みまで30分程度の現金化業者と比べると、やはりデメリットといえるでしょう。
クレジットカード利用停止のリスク
自分で現金化する場合の最大のデメリットは、クレジットカードを利用停止にされるリスクが高いことです。カード会社は現金化目的でのショッピング枠の利用を禁止しており、疑わしい商品を購入した会員のカードを利用停止にする場合があります。
とはいえ、クレジットカードで購入された商品の全てをカード会社が把握できるわけではありません。カード会社が知ることができるのは、あらかじめ設定されている「商品区分コード」だけです。
例えば、飲食代の支払いに利用された場合の商品区分コードは全て「320」で、ファミレスか寿司屋かによって変わることはありません。また、洋服を購入した場合は全て「830」で、同じくワイシャツでもワンピースでも同じコードです。このように、商品区分コードの多くは、ある程度の幅を持って設定されているため、具体的にどんな商品・サービスに利用されたかまではカード会社は把握できないのです。
ただし、クレジットカード現金化に利用されることの多い一部の換金性の高い商品に関しては、カード会社で購入履歴をチェックできるように専用のコードが設定されています。例えば、新幹線回数券は「201」パソコンは「681」デジカメは「562」です。これらのコードが加盟店から送られてきた場合に、カード会社はその会員のカード利用状況などをチェックし、現金化目的が疑われる場合にはカードを利用停止にします。
つまり、このような専用の商品区分コードを付与されている商品が、カード利用停止のリスクが最も高い商品であり、裏を返せば、これらの商品を避けることでカード利用停止のリスクはかなり抑えられます。
<参考>クレジットカードの商品区分コード一覧まとめ
業者を利用したクレジットカード現金化
現金化業者には大きく分けて「キャッシュバック方式」と「買取方式」という2つのタイプがあります。これは簡単に言えば、利用者にキャッシュバックで現金を渡すか、買取代金として渡すかの違いです。
ショッピング枠を現金化するためには、利用者が商品購入を装って現金化業者のお店(ネットショップ)でカード決済を行い、業者が手数料を差し引いた現金を利用者に振り込めばいいだけです。これが最もシンプルで余計な手間もかかりません。
しかし、これは空クレジットと呼ばれる違法行為であり、現金化業者は出資法や貸金業法違反となるばかりか、詐欺罪に問われる可能性もあります。業者もそのリスクを負うわけにはいかないため、多少の手間がかかっても、表面的には法に触れない(ように見える)方法でサービスを提供しています。
以下、現金化業者の2つのタイプについて触れていきます。
キャッシュバック方式
キャッシュバック方式の現金化業者は、現金を「おまけ」に付けた商品を販売することで現金化サービスを提供しています。グリコを買えばおもちゃがもらえるように、現金化業者の販売する商品を買えば現金がもらえるのです。
現金化業者は、商品価格に対するおまけの割合を「キャッシュバック率(還元率)」とし、自社のウェブサイト等に記載しています。キャッシュバック率が80%の場合、10万円の商品を購入すれば、8万円の現金がもらえます。
<現金化の流れ>
[1]現金化業者のサイトから申し込み
[2]業者指定のECサイトで希望金額に近い商品をカード決済
[3]業者がカード決済を確認後、利用者指定の口座にキャッシュバック
[4]購入した商品が利用者指定の住所に配送される
現金化業者のサイトをチェックすると、キャッシュバック率(還元率)は90%以上としている業者がほとんどです。では、10万円の商品を購入すれば9万円の現金がもらえるのでしょうか?答えはNOです。
現金化業者は、カード決済額の8%を消費税として国に納めなければならず、5%~8%程度は決済手数料としてカード会社に支払います。これらを合わせたカード決済額の15%前後は、そもそも現金化業者の手元には残らないのです。つまり、85%以上のキャッシュバック率は通常あり得ません。(脱税していれば話は別ですが…。)
ここからさらに業者の経費や利益分が差し引かれるため、実際のキャッシュバック率は65%~80%程度になります。実際のキャッシュバック率が80%程度であれば、数%の利益率でサービスを提供している良心的な業者といえます。
買取方式
買取方式の現金化は、利用者にクレジットカードで購入させた商品を業者が現金で買い取るものです。ショッピング枠で購入した商品を売却して現金にするだけなので、基本的には自分で行う現金化と同じですね。売り先が現金化業者か買取ショップかの違いだけです。
ただし、現金化業者に依頼することで、クレジットカードで購入できる換金性の高い商品を探して購入し、また、高値で買い取ってくれるところを探して売却するという一連の手間や労力を省けるメリットはあります。
買取方式の現金化は「買取型」「買戻型」「斡旋型」の3つに分けることができます。
《買取型》利用者に、第三者が販売する商品を購入させて、それを買い取ります。最近増えているAmazonギフト券の買取業者もこのタイプです。このタイプの業者は古くから存在しており、その多くは駅前などに店舗を構えて営業しています。
買取型の業者は、利用者から買い取った商品を第三者に転売することで利益を上げています。つまり、利用者はその商品を相場よりも安い価格で買い叩かれてしまいます。また、新幹線回数券などの換金性の高い商品を購入することになるため、カードを利用停止にされるリスクが高く、なおかつ換金率も買取ショップに売却するより悪いため、基本的には使えない業者ですね。
<現金化の流れ>
[1]現金化業者のサイトから申し込み
[2]業者に指定された商品を第三者から購入
[3]業者の店舗に赴くか郵送にて商品を売却
[4]店頭もしくは振込で売却代金を受け取る
買取型の場合、業者が取り扱う商品によって換金率が大きく異なります。新幹線回数券などの金券類を利用者に購入させる業者の場合は80%~85%程度、ブランド品などを購入させる業者の場合は65%~75%程度が相場になっています。
前者は換金率はそこそこですが、カード会社にクレジットカードを利用停止にされるリスクが高く、後者は換金率は下がりますが、利用停止のリスクも低くなります。いずれにせよ、業者を使わず自分で転売すれば、10%程度高い換金率で現金化することができます。
<参考>新幹線回数券の買取価格一覧
業者自身が販売する商品を利用者に購入させて、それを買い戻すか返品させることで現金化します。店頭に足を運ぶことなく取引する場合には、商品を郵送で受け取り、受け取った商品を業者に返送しなくてはなりません。
なぜこんな面倒が手順を踏むかというと、商品のやり取りがなければ、業者と利用者の取引は明らかな違法行為になってしまいます。(違法性うんぬんを説明するときりがないのでここでは省略。)今のところ利用者が罪に問われたことはありませんが、商品をやり取りしない業者は利用しない方が身のためです。
<現金化の流れ>
[1]現金化業者のサイトから申し込み
[2]現金化業者から商品を購入
[3]利用者が購入した商品を業者が現金で買い戻す(または利用者が返品する)
[4]店頭もしくは振込で売却代金が支払われる
買戻型はキャッシュバック方式と似たもので、いずれも利用者が現金化業者から商品を購入します。その後、その商品を再度業者に売却して現金を受け取るか、もしくは商品購入のおまけでキャッシュバックを受けるかの違いがあるだけです。
現金化業者が利用者に商品を販売するため、キャッシュバック方式と同じくカード決済額の15%前後は業者の手元に残りません。(厳密に言えば、仕入税額控除があるため、納付する消費税額はキャッシュバック方式より少なくなります。)そのため、ここから更に業者の利益分を差し引いた65%~80%程度の換金率が相場です。
《斡旋型》利用者から現金化の申し込みを受けた業者が、現金化に利用する商品の販売業者と買取業者を紹介するものです。これらの業者は形式的には別の業者(別法人)を装っていますが、お金の出どころは全て同じで、実質的には同一の業者です。
業者を分けている理由は、違法性を軽くすることと利益調整(節税)ですね。このタイプは斡旋した業者に紹介手数料をとられるので、買取業者に相場価格より高めに買い取ってもらったとしても、最終的にはかなり低い換金率になってしまいます。
<現金化の流れ>
[1]現金化業者のサイトから申し込み
[2]業者に紹介された販売業者から商品を購入
[3]業者に紹介された買取業者に商品を売却
[4]買取業者から店頭もしくは振込で売却代金が支払われる
このタイプの場合、最初に現金化を依頼した業者に紹介手数料をとられて、買い取りのときにもマイナスが生じます。
例えば、紹介された販売業者から10万円の商品を買って、買取業者に8万円で買い取ってもらいます。この時点で2万円マイナスですね。ここからさらに、あっせん業者に1万円の紹介手数料を支払うとすると、最終的に利用者の手元に残る現金は7万円です。
どの段階でどの程度の費用がかかるかは業者によって異なりますが、最終的には70%以下の換金率になることがほとんどです。
本人確認書類が必要な理由
現金化業者に申し込みをしたときに、本人確認書類の提出を求められて「何か変なことに使われてしまうのでは」と不審に思った方も多いのではないでしょうか?
ひと昔前の現金化業者は、「キャッシングのように面倒な審査がなく、必要なものはクレジットカードだけ」という手軽さを売りしていて、本人確認などしない業者がほとんどでした。しかし現在では、ほぼ100%の業者が運転免許証などの身分証明書のコピーを必要書類としています。
現金化業者が本人確認書類の提出を求めるようになったのには2つの理由があります。
古物営業法で定められた本人確認のため
古物商が古物を買い受ける際には、取り引きの相手方の真偽(身分)を確認しなければなりません。これは、盗品などが古物市場にまぎれてしまうことを防ぐためであり、古物営業法第15条で定められています。この確認方法の一つに、取引の相手方から運転免許証などの身分証明書の提示を受けるというものがあります。
買取方式の現金化業者は、形式的には古物商として利用者から商品を買い受けるため、古物営業法の規定にのっとって、利用者に身分証明書のコピーの提出を求めています。現金化業者に「なぜ身分証明書コピーが必要なのか」と質問すると、ほとんどの業者からこのような答えが返ってくるはずです。
さて、この身分確認の方法ですが、身分証明書の提示だけでOKなのは店頭買取など、相手と対面して取引をする場合だけです。郵送買取などのように相手方と非対面で取引を行う場合には、身分証明書のコピーを送ってもらうだけでは不十分であり、追加措置として住所の確認を行わなくてなりません。
しかしながら、「非対面の取引」を行っている現金化業者のほとんどが身分証明書の確認しか行っていません。結局のところ違法な営業をしているのです。
となると、身分証明書の提出が必要な理由を「古物営業法で定められているから」とするのは建前であり、どちらかというと次の【2】が本音だと考えることができます。(単に住所確認が面倒なだけかもしれませんが。)
チャージバックの被害を防止するため
チャージバックとは、クレジットカードの名義人が何らかの理由により利用代金の支払いに同意しない場合に、カード会社が加盟店の売上を取り消すものです。この理由には、第三者による不正利用や、加盟店の契約不履行(商品が提供されないなど)が挙げられます。
売上が取り消された場合、たとえ商品を提供済みであったとしても、カード会社から加盟店にその商品代金が支払われることはありません。(支払い済みの場合はカード会社へ返金)加盟店は商品がなくなった上に、売上代金を回収することもできないため、踏んだり蹴ったりですね。
この不正利用によるチャージバックが現金化業者に発生すると、商品はもちろんのこと(これはタダみたいなものでしょうが)、キャッシュバックした現金をカード会社から回収できなくなってしまうのです。
2010年頃からだったと思いますが、スキミングやフィッシング詐欺で入手したクレジットカード情報で、現金化業者を利用する詐欺が横行しました。不正利用の被害に遭ったカード会員は、身に覚えのないカード決済が発覚した時点でカード会社に決済の取り消しを求め、現金化業者へのチャージバックが発生します。恐らく、大手の現金化業者は、月に数百万の損失が出ていたと思います。
当時はキャッシュバック方式の現金化業者がほとんどで、利用者の本人確認をするもっともな理由もなかったのでしょう。「不正利用が多いから」という理由だけでは、だれも身分証明書は提出したくないですよね。「なんか怪しいから他を使うわ」と断ります。
現在は買取方式の業者の方が多数派になったため、古物営業法の規定を理由に、利用者に身分証明書の提出を求めるようになっています。全ての業者の足並みがそろっていれば、利用者も嫌とはいえません。これにより、不正に入手したカード情報で現金化を行うことはできなくなり、結果として、クレジットカード犯罪の防止にもつながっています。
現金化業者が利益を守るために取った行動が、はからずも古物営業法の目的にかなった結果となったわけです。めでたしめでたし?
古物営業法 第1条(目的)この法律は、盗品等の売買の防止、速やかな発見等を図るため、古物営業に係る業務について必要な規制等を行い、もつて窃盗その他の犯罪の防止を図り、及びその被害の迅速な回復に資することを目的とする。
クレジットカード表裏の画像が必要な場合もある
さて、本人確認書類が必要な理由は上で述べたとおりですが、中にはクレジットカードの表裏の写真も必要とする業者もいます。この理由は、基本的には、身分証明書とクレジットカードの名義を照合して、本人確認をさらに厳重に行うためです。ただし、中には「現金化の手続きを代行できるようにしておく」という意図をもった業者もいます。
ネットを利用してクレジットカード現金化を行うためには、オンラインでカード決済をする必要があります。具体的には、業者のサイトでキャッシュバック付き商品を購入したり、現金化業者に買い取ってもらうためのブランド品を購入するなどです。
日ごろからパソコンを利用している方には簡単な作業ですが、利用者の中には、ネットショッピングなどしたことがないという方や、外出中などで手続きが進められない方もいるでしょう。このような利用者から希望があった場合に、利用者のクレジットカード情報を使って手続きを代行する現金化業者もいるようです。
これは一見すると便利なサービスにも思えます。しかし、利用者が商品を選んでなかったり、商品の受け渡しがない場合には、クレジットカード現金化の取引は違法行為にあたります。ここでは詳しくは触れませんが、この場合、利用者も詐欺罪の共犯とされる可能性もあります。(売買契約が仮装されたものであった場合の違法性についてはこちら)
利用者のクレジットカード情報を不正利用するような現金化業者はまずいませんが、もろもろのリスクを考えると、カード情報が必要な業者は利用できないですね。
現金化業者を利用するメリットとデメリット
現金化業者を利用した場合の換金率は最高で80%程度、相場では70%前後であり、自分で現金化した場合に比べて10%程度下がります。それにもかかわらず、多くの方が業者を利用して現金化を行っているのが現状です。
はたして現金化業者を利用するメリットはどこにあるのか、また、どんなデメリットがあるのか考えられるものを挙げていきます。
現金化業者を利用するメリット
必要な時に必要なだけ現金化できる
自分で現金化を行う場合、クレジットカードで購入できる換金性の高い商品を探して、それを高く買い取ってくれるお店に売りに行くなど、時間と手間がかかります。また、自分が必要な金額にぴたりと合う商品を見つけることは難しく、どうしても現金化する金額に過不足が生じてしまいます。
それに対して、現金化業者に依頼すれば、申し込みから30分程度で必要な額の現金を手にすることができます。換金率よりも時間と手間が省けるメリットの方が大きいと感じている方も多いのではないでしょうか。
カードを利用停止されるリスクが少ない
カード会社は、商品を販売した加盟店から伝えられる商品区分コードの情報をもとに利用停止の判断を下します。例えば、201(新幹線回数券)や500(貴金属類)ばかりを頻繁に購入しているカード会員は、現金化目的でクレジットカードを利用していると判断し、カードを利用停止にするのです。
現金化業者はこの商品区分コードを偽装しているため、自分で商品を転売して現金化する場合に比べ、カードを利用停止にされるリスクが低くなります。ただし、「買取型」の現金化業者は、利用者に第三者から商品を購入させるため、利用停止のリスクが低くなることはありません。
現金化業者を利用するデメリット
換金率が低い
現金化業者の換金率の相場は65%~80%であり、これは自分で現金化をする場合に比べて10%程度低い換金率です。となると、10万円分のクレジットカード現金化で、手に入る現金が1万円減ってしまいます。手間ひまが省けるとはいえ、この差は大きいですね。
また、現金化の手続きにおいて、最後の振り込みの段階になって初めて手数料がかかると言いだす業者もいます。利用者のカード決済をすませて、断るに断れない状況をつくってから手数料を要求するという、実にいやらしい手口ですね。手続きを進める前に実際に振り込まれる金額を明示しない業者は絶対に利用しないでください。
個人情報をさらすリスク
上でも述べたように、現金化業者を利用する場合、少なくとも運転免許証のコピーなどの身分証明書の提出が必要です。これは、運転免許証と振込先銀行口座の名義を照合することで本人確認を行い、不正に入手したクレジットカードのなりすまし利用を防ぐ目的があります。
また、業者によっては、不正利用対策をより盤石なものにするため、クレジットカード表裏の画像を必要とする場合もありますが、これは絶対に断ってください。というのも、クレジットカードに記載されているカード番号とセキュリティコードがあれば、インターネット上でカード決済が利用できてしまうからです。
他人名義のクレジットカードを不正利用をした者には、カード会社に対しての詐欺罪が成立します。そのため、現金化業者が積極的に不正利用を行うことは考えられませんが、何らかの理由によりカード情報が流出しないとも限りません。無駄なリスクは追いたくないですよね。クレジットカードの画像は必要としない業者を選ぶようにしましょう。
まとめ
自分でクレジットカード現金化を行う場合は、新幹線回数券や商品券はもちろん、専用の商品区分コードが設定されているデジカメやカーナビなどを利用してはいけません。Amazonギフト券は比較的安全だと言われていますが、数万円購入しただけでカードを利用停止にされた方も相当数いるようなので、C枠が上限に達しているなど、現金化目的と疑われやすい方は止めておいた方がいいですね。
自分で現金化する場合のオススメの商品はダイソンの掃除機です。価格.comの最安価格で購入して買取ショップに売却すれば、最高で90%弱の換金率で現金化することができます。
どうしても当日中に現金が必要な場合は現金化業者の利用も「あり」です。当日中に自分で現金化するには、店頭で商品を購入し、近場の買取ショップなどに持ち込めばOKです。ただし、その方法では70%以上の換金率も難しく、結局は現金化業者を利用した場合の換金率と変わりません。であれば、手間ひまを省ける業者に頼んでしまった方が楽です。
クレジットカードの現金化は自分でした方がいいのか、もしくは業者に頼んだ方がいいのかは、状況によって変わってきます。それぞれのメリットデメリットを理解した上で、状況に合わせて選ぶのがベストです。
携帯からもクレジットカード現金化業者の比較が出来ます。下記QRコードをご利用ください。